機関誌
マネジメントスクエア

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2011年 6月号 リード

ちば歴史事件簿――そのとき、何が起こったか

平忠常の乱
戦乱の3年と新しい時代の胎動

将門の乱はよく知っていても、忠常の乱は初耳だという方が多いかもしれない。しかし、将門の乱から1世紀近くたって起きたこの事件は、将門の乱とは比べものにならないほど、房総半島にすさまじい戦禍をもたらした。多くの家が焼かれ、田畑は荒廃、国司一家でさえ、飢えに苦しんだと伝えられる。だが、この深い傷跡を克服する中から、房総の新しい時代も始まった。謎の多い、この乱の経緯をたどってみよう。

企業最前線

先端分野のモノづくりを支える精密研磨のエキスパート
ケメット・ジャパン株式会社

英国ケメット社の日本総代理店として、研磨剤や研磨プレートなどを輸入・販売する一方、ミクロン単位の高度な研磨技術による請負加工においても事業拡大を図っているのがケメット・ジャパン。半導体関連分野に進出したほか、自動検査装置の販売にも注力。今後は蓄積した技術ノウハウを生かす新規事業の展開を目指している。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

「夢を持ち、前進する心」が生んだ、多くの笑顔
小川 治[株式会社くすりの福太郎取締役会長]

千葉県西部の主要駅前で必ずといっていいほど見かけるお店。それが140もの店舗を展開している「くすりの福太郎」だ。医療ビルへの併設という新しいビジネスモデルをいち早く立ち上げ、なくてはならない「かかりつけ薬局」としての地位を確立した。同社の創業者である小川治会長は、どんなときも夢を持ち続け、前進することを大切にしてきたという。

会社を強くする! 実践経営塾

「スマートフォン」をビジネスに生かす

最近、「スマートフォン」ということばをよく耳にする。携帯電話と携帯情報端末(PDA)を融合させた携帯機器のことだ。音声通話機能やインターネット接続に加え、さまざまなアプリケーションを取り込めば、自分仕様のモバイル・コンピュータとして利用できる。日本国内で年間に販売される携帯電話は約3,000万台。今年度はその約半数がスマートフォンになるという予測が聞かれる中、いち早く自社ビジネスにスマートフォンを活用している企業を紹介しよう。

チャレンジャー

器用さとオリジナリティを武器にサプライズを与えるデザイナーになりたい
西山高士[ファッションデザイナー]

  • 厳格な警察官の父とおしゃれな母、洋服好きな姉、アマチュア画家の祖母とともに子ども時代を過ごしました。スポーツよりは図工と数学が得意でした。
  • 誰よりもおもしろい服をつくりたいという欲求のまま、ミシンに向かった日々。三木勘也がデザインした服の奇抜さに大きな衝撃を受けました。
  • 「ここのがっこう」で、自分が好きなものを徹底的に突き詰めました。これからもずっと、人をアッと驚かせる服をつくり続けたいです。