機関誌
マネジメントスクエア

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2011年 7月号 リード

ちば歴史事件簿――そのとき、何が起こったか

鎌倉幕府の誕生
房総半島が開いた中世への扉

畿内に中央政権ができて以来、東国はその支配にずっと甘んじてきた。将門の乱(5月号)や忠常の乱(6月号)は、中央のくびきから自由になりたいという東国の人々の願いの表れでもあった。その願いをついに実現したのが鎌倉幕府の樹立だった。それはまた、日本の歴史が古代から中世に変わる一大転換点でもあった。この過程で房総半島は、きわめて大きな役割を果たしたといわれる。その経緯をたどってみよう。

企業最前線

地域の中核病院として、医療・介護を支える
医療法人美篶会 中原病院

透析設備の充実した介護療養型病院に加え、グループホームや小規模多機能ホームなどを通して、地域の医療・介護サービスを担っているのが中原病院だ。患者や高齢者の視点に立った手厚いサービスは信頼も厚く、今秋には適合高専賃(適合高齢者専用賃貸住宅)をオープン、高齢者受け入れを拡大する予定だ。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

お客様の声が生んだ独創的製品で、世界に挑戦
宮原隆和[株式会社エルム代表取締役]

地の利も悪く、十分な資力もない。そんな弱者が、強者に挑んで勝つためにはどうしたらいいのか──。故郷である鹿児島でエルムを創業した宮原隆和社長は、光ディスク修復装置で世界市場を制した経営者。一流のお客様の声に耳を傾けつつ、彼らの2歩先を行く製品をつくり上げることの重要性を説く。

会社を強くする! 実践経営塾

メンタルヘルス対策──そのポイント

2010年の厚生労働省「職場におけるメンタルヘルス対策検討会報告書」によれば、「仕事や職業生活に関して強い不安、悩み、ストレスがある」と答えた労働者の割合は約58%にも上った。さらに今年は東日本大震災や原発問題といった大きなストレス要因も加わり、メンタルシック=心の病にかかる社員は増加傾向にある。心の病で休職者や離職者が増加すれば、企業活動に多大な影響を与える。メンタルヘルス対策は、企業にとって避けることのできない重要課題だ。今回は企業のメンタルヘルス対策のポイントを探ってみる。

チャレンジャー

三味線で「和の心」を学び、日本文化の伝道師になりたい
川上浩市[津軽三味線奏者]

  • 無口なひとりっ子で、音楽好きでした。4歳から始めたピアノは苦手。なのに、津軽三味線には最初から夢中でした。
  • 立ちはだかった課題は日本文化特有の「間(ま)」。全国大会で5度の優勝後、津軽三味線の基本である「唄(うた)づけ」に挑戦しました。
  • 狂言、茶道、着物、小唄……。とにかく日本文化が好き。世界各地で三味線を弾き、日本文化を伝える仕事をしていきたいです。