機関誌
マネジメントスクエア
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2011年 10月号 リード
ちば歴史事件簿――そのとき、何が起こったか
徳川家康の関東入国
“首都の隣人”の始まり
歴史は時にゆっくり、時に急激に変化する。房総半島と関東地方にとって、1590年は、突然、すべてが変わった年だった。この年、関東の覇者・北条氏が豊臣秀吉によって滅ぼされると、替わって徳川家康が関東に登場、地図を塗り替え、人をチェンジし、風景まで変えたのである。家康が関東に来てから没するまでの26年間、房総がどのように変わっていったのかをたどってみよう。
企業最前線
より早くより正確に。個人でも使える緊急地震速報・発報ソフトを開発
株式会社センチュリー
パソコンにインストールするだけで、テレビやラジオ、携帯電話よりも早く、より正確な緊急地震速報を受信できるソフトを開発したのが、センチュリー。従来は鉄道会社や公共施設など一部でしか使用されていなかった気象庁の「『高度利用者向け』の緊急地震速報」を活用し、個人でも購入できる価格帯でのソフトを実現した。東日本大震災以降、急速に注目を集めている。
創業社長のことば――わたしのリーダー論
世界初、緩まないナットに賭けた夢
若林克彦[ハードロック工業株式会社代表取締役社長]
多くの中小企業が、下請け仕事に甘んずる状況から抜け出していくためには、いったい何が必要なのか──。ハードロック工業の創業者である若林克彦社長は、オリジナルの製品を持つことの重要性を指摘する。そして、その製品をみずから情熱を持って売り、ロングセラー製品に育てていくことが大切だという。
会社を強くする! 実践経営塾
ねらいは「女子」。新業態でハートをつかむ
女性の高学歴化や社会進出、晩婚化などを背景に、消費の主導権を女性が握るようになってきた。そんな中、男性客中心だった商品・サービス市場でも、女性に焦点を当てる動きが広がっている。いかに女性たちの消費マインドを刺激する商品やサービス、店舗を開発していくか。そのプロセスでは、自社の女性社員の声を吸い上げ、女性の視点を生かす体制づくりが不可欠だろう。今回は、女性向け業態の確立に挑む2社を紹介する。
チャレンジャー
祖父、父から受け継いだ技で、「日本一の畳職人」になりました
富永 孝[畳職人]
- 畳店の3代目に生まれ、小学校4年生のときの作文に「畳職人になりたい」と書きましたが、高校までは野球一筋、やんちゃなガキ大将でした。
- 父は根っからの畳職人。基本の手縫いからみっちり仕込まれました。一人前になるまで約10年、腐らず続けてきました。
- 技能グランプリ初挑戦で栄冠を手にしました。「畳離れ」が進む今こそ、チャレンジ精神が必要です。息子たちが誇れる職人であり続けたいです。