機関誌
マネジメントスクエア

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2014年 1月号 リード

インタビュー

2014年、アベノミクス2年目は「デフレ脱却」と「財政再建」を見極める年
水野 創[株式会社ちばぎん総合研究所取締役社長]

今年で2年目を迎えるアベノミクス。それは国民の景気回復期待を確実に高めたが、4月の消費税引き上げを控え、そのマイナス効果を打ち消し、今後につなげることができるかという点で、正念場を迎えたといってもいいだろう。一方、2020年の開催が決まった東京オリンピックにより、インフラ整備を起爆剤とした経済効果に大きな期待が高まっている。これを「経済立て直しに6年間の猶予が与えられた」ととらえ、「失われた20年」から「日本復活の6年」、そして、力強い歩みを進める「新しい時代の幕開け」に向けて、あらためてマインドを高めていこう。

ちば産業発達史

近郊野菜
恵まれた環境が育んだ“野菜王国”

千葉県は、農業産出額がつねに全国上位という“農業県”の側面を持つ。その特徴は、大消費地である東京の隣という立地で、鮮度の高い野菜を多品目・多量に供給することにある。実際、東京都中央卸売市場の「産地別取扱実績」(2012年度)によれば、数量ベースで21万2,000tと北海道に次いで第2位、金額ベースで376億9,000万円と茨城県に次いで第2位(北海道は第3位)。千葉県産野菜なくして都民の食生活は語れないのだ。こうした“近郊野菜”はいかに育まれたのか。その背景を追ってみよう。

企業最前線

高機能フルーツトマトを独自農法で栽培。若手農業事業家の育成と独立支援に注力
農業生産法人 株式会社つくば菜園

大学との連携で、旨味ある高機能フルーツトマトの新たな生産技術開発に成功し、計画生産・計画販売を実践するトマト栽培と農業事業への独立支援を目的とした株式会社つくば菜園を設立。トマトの生産・販売を手がける一方で、若手農業事業家の育成にも注力、すでに3人の独立農業事業家を誕生させた。今後は食育を目的としたリストランテ・保育園の創設や6次産業化で事業拡大を図る。

電力使用量管理サービスで急成長。売り上げは前期の倍増
株式会社エナリス

節電志向の高まりを追い風に、飛躍的に業績を伸ばしているのがエネルギー管理サービスを展開する(株)エナリスだ。2013年度の売上高は前期の倍増を見込み、破竹の快進撃は止まらない。目玉である企業向け電力使用量管理サービスを家庭向けにも提供するなど、事業拡大に向けた布石を着々と打っている。

創業社長のことば――わたしのリーダー論

商売はご縁で始まる。それを生かすのが経営者の仕事
中嶌武夫[株式会社シュテルン中央取締役会長]

ビジネスにおいて人との「ご縁」は大切なもの。しかし、大切なことは、そのご縁を生かすためにはすぐさま行動に移し、途中であきらめずに継続していくことである。自転車の販売・修理店から身を起こし、国内で指折りのベンツ販売店を育て上げたシュテルン中央の中嶌(なかしま)武夫会長の生き様からそのことを学ぶ。

会社を強くする! 実践経営塾

高校生×企業で商品開発

消費者のニーズを探り、商品開発のヒントにする方法はモニター調査などいくつかあり、直接消費者と組んで新商品をつくるという試みも行われている。今回紹介するのは、高校生と企業のコラボによって商品を企画・販売している事例だ。既成概念にとらわれない、高校生の若く、柔軟な感性を活用し、斬新(ざんしん)な商品開発とともに、自社の開発陣にも大きな刺激を与えた、2社の事例に学ぶ。

チャレンジャー

自分を信じ、未来を信じ、時間をかけて技を身に付ける
野々村笙吾[体操選手]

  • 6歳で始めた体操。たまたま名門クラブの選手コースに入り、気がついたら体操中心の生活になっていました。
  • 半年から1年かけて筋肉を付け、コツをつかみ、技を習得していく。そのコツコツ積み上げる地道な努力が好きです。
  • 2016年のリオ五輪に照準を合わせて、体操だけを考える日々。ひたむきに自分と向き合っていきたい。