わたしの意見-
水野 創
増加地域は限定的―3月の県内人口
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」4月19日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]
昨年10月1日現在の日本の人口が127,799千人、前年比▲259千人、▲0.2%の減少であったことが総務省から発表された(17日)。
今回の発表は全国の半年前の数字であり、県内については、既に一部の市で4月1日現在、3月中の転出入の計数が公表されつつある。
3月から5月は卒業、就職、転勤等で年間でも最も異動の多い時期であり、その出だしの状況から人口増加に復帰する変化が読み取れないか期待していた。
結果を見ると、①大型開発が進む船橋市やアウトレットが開業した木更津市など一部に転入超になっている市があるが、②液状化現象、放射能のホットスポットで話題になった浦安市、柏市のほか千葉市でも減少が続いており、まもなく公表される県全体の増加につながる変化は見られない。
時間の経過とともに利便性の評価が相対的に高まるのを待つだけでなく、人口増加につながるインフラ整備やプロジェクトを推進すると共に、液状化現象への対策、放射能の除染など安心・安全の確保と正確な情報発信による風評被害の撲滅が必要だと改めて感じた。
前年、大震災・原発事故の影響を通月で受け始めた4月には変化が見られることを期待したい。
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