わたしの意見-
水野 創
いよいよ梅雨明け―景気もたつき回復の条件
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2015年7月30日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]
いよいよ梅雨明けだ(表1)。
ゴールデンウィーク後もたついた感じの景気(注)も、夏本番と共に力強さを取り戻すことが期待される。
(注)景気ウォッチャー調査・景気の現状判断DI、4月:53.6,5月:53.3,6月:51.0、ESPフォーキャスト調査4~6月実質GDP増加率予測、6月:+1.7%,7月:+0.7%
ここではそうした期待を込め、景気ウォッチャー調査で低下した家計部門を中心に、「やや悪い」、「悪い」とした業種を地域別に整理した(表2)。
① 値上げの影響を指摘する地域・業種が引き続き多い(6地域、小売り、輸送業、食料品製造業など)。
② 梅雨が平年より長かった九州、四国、近畿などで小売り、輸送業が天候要因を指摘している。
こうした背景を考えると、もたつきから脱却するためには、値上げに耐えられる家計の所得増加、所得増加までの間を支える資産効果、インバウンド需要の好調持続のほか、やはり「夏らしい天候による後押し」が重要になる。
この間、市況は引き続き不安定な動きを続けているが(表3)、資産効果への影響が続くことを願いたい。
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