わたしの意見-
水野 創

2020オリパラの機運醸成に向けて-県内各地の関連イベント  

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2017年11月17日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 「2020オリパラ」成功に向け関係者の取り組みにも弾みがついているが、受け止め方にはまだ相当の温度差があるのが実情だ。

 「競技開催地、事前キャンプ地、成田空港周辺地域」と「その他の地域」、あるいは「資金を出し利益を期待する立場のスポンサー企業」と「それ以外の企業、特に地元中堅・中小企業」などその要因は数多い。

 こうした差を縮小し、「オリパラ」の持つ潜在的な地域振興効果を顕在化させる方法の一つが関連イベントだと思う。

 関連イベントには、①全国ベース(例「フラッグツアー」)、②県、自治体主催(7月の大会開幕日にあわせて行われた「3年前記念イベント」)、③県、千葉市、地元の経済の組織する「みんなで応援!千葉県経済団体協議会」に全国ベースの経済界の団体「オリンピック・パラリンピック等経済界協議会」も主催に加わった全員参加型(8月の「千葉にオリンピック・パラリンピックがやってくる」)などいろいろなものがある。

 このうち関係者が結集した③のイベントは郷土芸能、文化プログラムなどコンテンツも豊富でこれまで関心のなかった層を含む多数の来場を得て大成功で、これを見た他県が類似イベントの企画を始めているほどだ。今後、県内各地でいろいろなかたちで開催されると思う。

 また、こうした新イベントだけでなく、これまで各地で行われている祭りや産業祭、商工祭等の機会に「オリパラ関連コーナー」を加える方式も今後は一段と活発になるだろう。

 県のホームページを見ると、県、自治体関連のイベントや文化プログラムは一覧できるようになっている。

 出来るだけ早く、出来るだけ多くの企業に参加の機会があり、地方創生に資するよう期待したい。

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