わたしの意見-
水野 創

地方創生の基本と他との差別化  

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2017年12月7日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 月曜日(4日)に、熊本で開かれた「全国経済同友会代表幹事円卓会議」に千葉県経済同友会副代表幹事として参加した。

 今回のメインテーマは地方創生への取り組み。会議や会場での懇談を通じ各地のさまざまな事例に接し、改めて「まち、ひと、しごと」の基礎力向上に各地が競っていると感じた。

 まず、地域に「しごと」と「ひと」を集める交通インフラ整備については、北陸新幹線の敦賀駅までの延伸(2023年)やリニア新幹線開業(2027年)が期待を集めている。リニア新幹線開業で甲府は品川から2駅25分、新駅は現甲府駅から距離があり、つくばエクスプレスで北千住から柏の葉キャンパスというイメージだろうか(23分)。

 また、プロジェクトやイベントについては、「大山」開山1300年、国立アイヌ民族博物館などが披露された。

 こうしたインフラやイベント等を活かすのは「ひと」である。人材育成については経営者育成、学生の地域内就職などに向けて多くの事例紹介があり、長年の貢献により表彰されたものもあった。

 千葉県でも同様の問題意識で各種取り組みを行っているが、すでに人口減少が鮮明になっている地域と基本は同じだ。各地が特長を活かし「日本一」、「世界一」を目指すことが重要だと思う。


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