わたしの意見-
水野 創

文化による地域の魅力創造に向けて

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2018年5月17日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 

 月曜日にシンポジウム「文化の創造、千葉交響楽団、音楽とまちづくり」を開催した(14日)。

就任3年目に入り5月26日(土)に定期演奏会を控えた千葉交響楽団の山下音楽監督に近況についてご講演いただくとともに、音楽を通じた地域活性化について千葉大学・神野准教授(芸術学)との対談をお願いし、会場からのコメントにも刺激され興味深い内容になった。

 「文化の創造」をテーマにしたセミナーは、美術(千葉市美術館)を対象とした2月の千葉商工会議所(マネジメントスクエア5月号)に続き2回目である。

 2月に、①文化とは「ひとつの社会集団、あるいは社会全体の、生活様式の全体」という定義が紹介され、②文化による新しいまちづくりには「ノイズ(新たな感性的な刺激)」を認め、面白がる寛容性が必要で、③多様な価値観を持った市民の存在が鍵になることなどが共有された。

 今回は、美術と音楽という分野の違いに加え、たまたま5月26日に、千葉市では、千葉交響楽団の演奏会のほか、千葉氏サミット(歴史)、ジャパンパラウィルチェアーラグビー(パラスポーツ)、パラスポーツ応援イベント(共生社会)、レッドブル(エアレース)などの大イベントがあり、文化の担い手についても話が弾んだ。

 演奏会での山下音楽監督の「お話」や車椅子の激突するウィルチェアーラグビーの迫力など当日のイベントでそれぞれが「オンリーワン」の存在であるとともに、それら全体としての地域も「オンリーワン」の存在であることを体験できるようにすることが、多様な住む人、訪れる人をひきつけ、長い目で見た文化による地域づくりにつながっていくと思う。

 また、多くのイベントが平行して開催されることで相乗効果が発揮され、参加者の楽しみが増すとともに、地域経済の発展にもより大きな効果があることを期待したい。

 パルコ閉店後、特に週末の滞在人数の減少が目立つ中央公園周辺で、今後イベントが増加するよう願っている。

 5月末に千葉市内で開催予定のビッグイベントについては、当社HPに詳しい情報を掲載しています。ぜひご覧下さい。
 https://www.crinet.co.jp/

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