わたしの意見-
水野 創

バラツキある新型コロナウイルス有症状者の都道府県別状況

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年3月5日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 新型コロナウイルス感染拡大が続いています。弊社主催の来週のセミナーは中止させていただくこととしました。ご迷惑をおかけしますが、よろしくお願いいたします。

 国が試行錯誤を続ける状況の下で、企業の判断材料も不足しています。地域ごとの感染者発生状況の推移と現状も一覧できる表はありません。そこで、公表資料を基に、都道府県別の有症状者数(国内感染3類型(①クルーズ船、②チャーター便での帰国者、③それ以外の事例)のうち③と合計は一致)を作成してみました。

 予想された通り、都道府県別に大きな差があります。

 ①3月に入り増勢強まる:

 北海道、神奈川、大阪

 ②今週(3/1以降)新たに発生:

 宮城、新潟、岐阜、静岡、兵庫、大分

 ③2月21日以降ほぼ2週間発生していない:

 三重、奈良

 千葉県は比較的落ち着いているようですが、往来の激しい首都圏の湾岸1都2県の一部であり慎重な対応が必要だと思われます。

 各地への出張、各地からの来客時などに、先方の事情の確認にも役立ちます。

 4月のIMFの2020年世界成長率見通しは、1月の3.3%から大幅に下方修正され、19年(2.9%)を大幅に下回るとされています。経営者の皆さんが十分に手腕を発揮できるよう、当局の適切な情報提供が必要です。

           

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