わたしの意見-
水野 創
千葉の潜在力を信じて―本日、会長に就任しました
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年6月30日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
私事ですが、本日社長を退任し会長に就任しました。2010年6月の社長就任以来、皆様には多くのご支援、ご指導ご鞭撻をいただき誠にありがとうございました。心よりお礼申し上げます。引き続き、ちばぎんグループの一員として、会員の皆様と地域の発展にお役に立てるよう全力で努力しますので、後任の前田社長とともによろしくお願いいたします。
このビジネスレターは、前田社長と私と二人で執筆し、皆様にお届けする予定です。前田社長は日銀で金融政策、金融市場、国際関係、調査等幅広い分野を担当してきました。ご期待ください。
私が着任した前後、2008年のリーマンショック、2010年の羽田空港再国際化、2011年の東日本大震災などが続き、千葉県の先行きを心配する声を多くの方からうかがいました。人口が減少に転じたほか、圏央道全通は「成田闘争を知らない世代になってから」、都市部を通る北千葉道路は「全通しない」とされ、成田空港の3本目の滑走路は話題にすら上りませんでした。
しかし、10年後の今、回復に転じた人口はピークを更新し、上記プロジェクトは全てが実現に向かって進んでいます。
つくばエクスプレス開業や東京湾アクアラインの料金引き下げの社会実践の成功をはじめとする交通インフラの充実、LCC本格就航、アジア諸国の所得上昇なども追い風となり、経営者も積極的に機会を活かしました。
今、昨年の台風被害、今年の新型コロナウイルス、オリパラ延期と千葉は非常に厳しい状況にあります。しかし、インフラ整備と住みやすい自然・社会環境など潜在力が損なわれたわけではありません。10年単位で見れば、ワクチン・治療法の確立、東京都への一極集中の回避、世界景気の回復などにより、地域の力は必ず発揮されると思います。
ウイルスと手探りで間合いを取りながらの今年、オリパラの帰趨を見極める必要のある来年と足元の制約は大きいのですが、中・長期展望の実現に向けた取り組みはしっかり進められるとよいと願っています。
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