わたしの意見-
水野 創

オリパラ開催に向け心構えを

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年10月21日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

  オリパラ開催に向けた検討が着々と進んでいる。

 コロナ対策は12月までかかるが、大会簡素化については公表済みで、一連の対策を取ったうえでの開催可能性が高まってきたと感じる。

 千葉県にとって、昨年の台風被害、今年のコロナ禍への対応がまだ途上にある中で、オリパラに割く余裕があるのかとの思いもあると思う。

 しかし、オリパラ開催は災害対応と対立するものではなく、復興を加速し成果を未来に活かす機会と位置付けることが重要だと思う。

 ①コロナの感染拡大を防ぎオリパラを最後まで開催するために、障がいを持つ方を含め、コロナと社会・経済活動を両立させるための知見の集積と強化が図られる。

 ②満席の会場での応援が難しくても、5Gも活用した会場外での応援とその会場へのフィードバック・海外への発信を実現する技術革新の促進・強化につながる。

 ③制約はあるにせよ、内外のお客様をお迎えできることは、成田空港の国際線旅客に象徴されるコロナ禍の影響の最も大きい業種復興の契機となる(表)。

 ④オリパラだけでなく、同様に来春に延期された「いちはらアート×ミックス2020+」(2021.3.20-5.16)など他のイベントと合わせた復興への流れに勢いをつける。

 いったん中断しているオリパラ準備を再開させ、新たな条件の下で成功に導くには、相当なパワーが必要になる。

 これまで、最終的方針決定を待って、成功の条件を再定義し、オール千葉でその実現に取り組もうと言ってきたが、復興のチャンスを逃さず、成果を確実なものとする準備期に入ったと思う。

 

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