わたしの意見-
水野 創

コロナ感染、千葉県内の改善はこれからが本番

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年2月17日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

 緊急事態宣言は延長期間に入り、新型コロナウイルス対策の改正特別措置法が施行された(13日)。この機会に、千葉県内の最近の新規感染状況を確認しておきたい。

 ①県内の新規感染者数は1月中旬をピークに減少に転じているが、人口10万人当たりでは首都圏で東京都に次ぐ水準(図表1、2)。

 ②県内自治体別の新規感染者数(短期の振れをならした3週間の合計)をみると、都市部が高水準を続けているだけでなく、地方も以前の状況には戻っていない(図表3、4)。

 ③ただ、集計期間を1週間単位に区切って最近の動きをみると、2月10日までの1週間では都市部の新規感染の多い自治体数が減少に、地方の新規感染ゼロの自治体数が増加に転じており、変化が感じられる(図表5)。

 年末から年始にかけての感染増加は都市部の集団感染多発と地方への拡大という点でこれまでと質を異にしていた。経済面で大きな犠牲を払いながら漸くたどり着いた改善への変化を加速し、定着できるか、今後数週間の改善努力がポイントとなる。

 千葉県を含む10都府県の緊急事態宣言の先週中の解除は見送られたが、千葉県については改善に向けこれからが本番だと思う。都市部から地方、感染から集団感染への拡大防止にむけ、基本の徹底につとめたい。

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