わたしの意見-
水野 創

入国制限緩和でアジアの国々から続々入国

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2022年5月25日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所 前取締役会長]

 4月の外国人の入国者数は157千人。コロナの水際対策(海外との人的交流抑制)の一段の緩和(1日当たり入国者数上限。3月1日~:5千人、14日~:7千人、4月10日~:1万人)を反映し、段階的緩和を開始した3月の82千人からさらに増加(図表1。なお、日本人の出国もGWの海外旅行再開で大幅増加)。

 こうした中で、増加する外国人入国者の国籍を見ると、3,4月合計でアジア諸国が8割以上を占め圧倒的(図表2)。

 4月の入国が5千人以上の国を見ると、中国、韓国等これまでから日本国内に多く居住していた国に加え、ベトナム、フィリピン、インドネシア、ネパールなど2020年国勢調査までの5年間の人口増加が多かった国が該当する(アジア以外で5千人以上は米国だけ)。

 入国再開を待っていた人たちの入国が始まり、コロナ前の人流に復しつつあることを示しているのだろう。

 1日当たり入国者数上限は6月1日からは2倍の2万人に引き上げられる。

 3月時点では見送られた観光客の入国も、5月24日には実証事業として再開され、今後段階的に拡大するはずだ。

 成田空港からの出入国も全国同様の動きで、5割以上の高いシェアを維持している。

 制限緩和の動きは今後も継続するだろう。定住人口だけでなく、交流人口の増加によるコロナ禍からの地域の復興促進に大いに期待したい。

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