Business Letter
「点描」
社長 前田栄治

過去の午年の出来事─「飛躍と加速」を期待

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2026年1月6日号に掲載)

前田 栄治[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い申し上げます。本年初の点描のテーマは「過去の午年の出来事」です。

 今年は午年、さらに60年に一度の「丙午」であり、火と馬の組み合わせから、「飛躍と加速」の年と言ってよいだろう。

 過去の午年を振り返ると(表1)、経済や株価の動きは様々。90年はバブル崩壊が始まり、02年は90年代後半からの金融危機が続く状況で、両年ともに株価は大幅に下落。一方、丙午に当たる66年は、新3種の神器(3C:車、クーラー、カラーTV)の普及などで戦後最長の景気拡大となった「いざなぎ景気」の初期であり、まさに「飛躍と加速」の年であった。

 この間、千葉県の過去の午年には、78年の成田空港開港をはじめ、前向きの出来事が多くみられた。

 民間エコノミストの予測(表2)をみると、26年度の実質成長率は0%台後半と25年度と同程度となり、経済の実力である潜在成長率(0%台半ば程度)よりも幾分高い。一方、消費者物価上昇率は、食料品価格の動向などを反映し、25年度の2%台後半から、26年度には2%弱へと低下する。物価が安定に向かうもとで、堅調な成長が実現できそうとの見立てだ。

 昨秋以降の円安傾向などを踏まえるとインフレが落ち着くかは不確実性が高いが、AIバブル崩壊などが起きなければ経済の堅調さは維持されそうだ。

 巳年は「復活と再生」と言われたが、トランプ関税に振り回されながらも、日本の株価は最高値を更新し、AI活用も拡がった年であった。今年は日本経済にとって「飛躍と加速」の年となることを期待したい。60年前に成田空港が開港した千葉県は、偶さか「第2の開港」プロジェクトを擁することもあり、大いに期待できそうだ。

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