わたしの意見-
水野 創

地域差が目立つ県内人口、主要都市の地価動向

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」12月5日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 千葉県の10月中の人口動態は1,594人の増加だった(11月29日)。自然動態のマイナスを社会動態の増加が補い、県人口が前年を上回るところまであと一歩という状況を続けている。

 もっとも、市町村別の増減状況をみると、増加している地域と減少する地域との差は明確であり、その差を埋めるためにも交通インフラの早期充実が求められる。

 一方、国土交通省が発表した7~9月の地価動向(主要都市の高度利用地地価動向報告、11月26日)をみると、全体としては上昇する地点が増えている中で、千葉県は前期並みにとどまった。最近の社内の調査結果を聞くと柏の葉、新浦安はもう少し強い結果が出るのではないかと見ていたが、7~9月の調査時点ではそこまで行っていなかったようだ。また、調査結果でより気になるのは、千葉県の顔となるべき千葉駅前(商業地)、千葉港(住宅地)が下落を続けている点である。

 千葉商工会議所は、このほど千葉駅周辺の将来像について「中央公園プロムナードの中心軸化に関する提言」をまとめた。特区も活用し、一日も早い具体化が期待される。

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