わたしの意見-
水野 創
ほとんど戻ってきた脱出外国人たち
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」8月4日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]
3月の地震・原発事故直後に日本を脱出した外国人の多くは、日本に戻っているようだ。
日本を脱出した外国人について、最近では、会員の皆様から「既に9割以上は日本に戻っている」とのお話を伺うようになっているが、先週発表された5月の出入国管理統計をみると、外国人の入国者は45万人と出国者(36万人)を9万人上回った。3月の出国超(27万人)を4、5月で3分の2(18万人)は取り戻した形である。リスクは残っても仕事、学習の場として日本の居心地がよいということであれば、我々にとっても自信を持てる話しだ。
――うち成田、羽田の2空港では、3月が18万人の出国超、4、5月で14万人の入国超となり、2ヶ月で約8割が戻った形。
さて、5月の統計を見て気がついた点を補足しておきたい。
① 出入国者数の回復に伴い、首都圏2空港のシェアも回復しているが、4月の羽田空港に続き5月は成田空港のシェアも上昇した。
② 首都圏2空港の全国シェアは日本人に比べ、外国人が少ない。ただし、この傾向は2月以前も同様であり今後の課題である。
③ 国内主要空港別出入国者数を見ると、羽田空港が関西空港に迫っている。
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