わたしの意見-
水野 創

ブランド力回復・強化に向けて―千葉県復興のポイント(2)-  

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」12月28日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 津波、液状化現象、放射能で損なわれた千葉のブランドは、房総半島や佐原の観光(特に団体)、浦安や柏の人口・住宅・居住環境、輸出減や風評被害が続く食品・農業関連等多方面に及ぶ。

 その回復のために、まず、①津波に対する安全・安心対策の確立、②液状化現象に対する地盤や上下水道・ガス等インフラの整備、③放射能に対する除染と情報提供等が対象、地域に応じて必要になる。

 同時に、これまで以上に価値あるブランドとするために「ちばアクアラインマラソン」等新しいイベントやアウトレット等商業・会議施設、新インターチェンジ等インフラ、より美味しい新品種を生み出し育てていく努力が求められる。

 この間、地域として「二つの国際空港を活用できる」利点を活かすこと、成田空港が①一都三県の利用者から「遠くても成田から」という魅力(羽田にない路線、サービス・商品等)を強め、②国内路線、LCCやビジネスジェット受け入れの強化等によりそれ以外の新規利用者を開拓していくことが重要である。

 右側に示す各表の通り、地元の我々が感じている以上に一都三県の多くの利用者が「便利な羽田を使いたい」と思っていることを認識した上で対応を急がなくてはならない。

 弊社の活動に対する、本年中の皆さんのご支援に感謝しています。来年がよりよい年となるよう願っています。

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