わたしの意見-
水野 創

夏休み中に復興加速を  

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」7月19日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 いよいよ夏休みだ。毎年、通勤電車から小中学生の姿が急に消え季節到来を実感する。

 昨年は東日本大震災の影響で県内の花火大会や夏祭りの中止が相次ぎ、寂しく、厳しい夏休みとなったが、今年は多くが復活し、木更津アウトレット、イオンモール船橋開業、LCC新路線開設などの効果と合わせ、県内外の人の流れが一気に加速することが期待されている。

 例えば、夏の代表的イベントである花火大会をインターネットで検索してみると、県内1,2の規模となる市川市民納涼花火大会、幕張ビーチ花火フェスタ(千葉市民花火大会)が共に復活して8月4日(土)に開催されるなど、千葉県での開催件数42件と近隣都県と比べ格段に多いことが分かる。来週の茂原の七夕まつり等他の祭、イベントも質量共に充実しており、夏休み中に一昨年を上回る多くのお客様をお迎えすることを目標に積極的に情報発信をして行きたい。

 この間、千葉県の人口は春先までの減少傾向に歯止めはかかっているが、全体として厳しい状況が続いている。一部で発表されている6月中増減でも大きな変化は感じられない。「便利なところに人は戻ってくる」と言い続けているが、液状化地域に比べ放射能の影響を受けた地域の戻りが遅いなど国民の意識や対応状況の違いにより定住人口の戻りまでの時間には差があるのが現実である。

 夏休み中の交流人口の復活で、秋の「ちばアクアラインマラソン」も一段と盛り上がると思う。

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