わたしの意見-
水野 創

大震災・原発事故から1年半を経過して 

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」9月13日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 9月11日で昨年3月11日の大震災・原発事故から1年半が経過しました。被害にあわれた皆様に改めて心からお見舞い申し上げます。また、この間懸命に復興に当たってこられた皆様に心より敬意を表します。

 半年、1年、1年半と時間の経過と共に、千葉県内の復興局面は着実に変化し、既に以前を上回る水準に到達しているところもあります。それと共に各地の復興状況に大きな差が生じて来ていることも事実です。

 先行きを展望しても、液状化対策や除染対策のように、地域によってはそもそも復興に時間を要する要因があるほか、風評被害や最近の海外景気、為替円高、弱電業界の国際競争力の低下等、県内全体の復興スピードに影響のある懸念材料も抱えています。一本調子の力強い復興は難しいでしょう。

 しかし、一方で県内では、今後の復興を支援する他の地域にはない力強い要因があることも忘れてはなりません。成田・羽田空港の発着枠拡大、圏央道等インフラ整備やちばアクアラインマラソン、総合特区、再開発等官民のプロジェクト等です。私たちはこれらを、かねてから取り組んでいる①ブランド力の再構築・強化、②交流人口の増加、③安心・安全の確保、適切な情報発信、④新しい産業の創造のなかで最大限活用し、懸念材料を上回る効果を発揮するよう努力していかなくてはならないと思っています。

 弊社でも、①必要な情報の提供や提言の実施、②会員の皆様の絆の強化、③各種相談への対応を一層充実し努力を続けていきます。

 引続き皆様のご支援・ご協力をよろしくお願いいたします。

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