わたしの意見-
水野 創

夏場観光への期待―総じて順調な夏場の交通予約状況

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」8月8日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 いよいよお盆期間に入る。

 最近の堅調な個人消費や為替超円高修正の定着、さらに県内では東日本大震災の影響を一部を除き克服していることもあって、夏場の観光への期待は高い。先週末に県内各地で行われた花火大会も、千葉市が前年並みの30万人を幕張に集めるなど、前週突然の雷雨で中止になった隅田川花火大会と異なり多くの人で盛り上がったようだ。

 こうした中、先月から先週までに交通関連各社が発表した夏場・お盆期間の予約状況をみると、総じて国内順調、海外伸び悩みとなっている。

 まず、航空会社の国内線、JR各社の本年の予約状況をみると、LCCは高い伸び、JAL,ANAはマイナスの前年を1割弱上回る増加、JR各社はほぼ前年並みの増加を確保しており順調だ。

 これに対し、成田空港の出入国予想や航空各社の国際線の予約状況は、LCCを除き低調であり、特に成田空港は全体で前年比横ばい、出国は前年を下回ると推計されている。

 こうした推計の背景として、中国、韓国との政治的緊張の影響でウェイトの高い日本人の海外旅行が減少したままなのが大きい(日本政府観光局が発表した出国日本人数は4月から6月までいずれも前年比▲12%となっている)。海外からの訪日客は中国の減少を他の国が補って全体としては増加している(同訪日外客数は同じ期間で2~3割の増加)。

 最終的には、今後の天候、株式・為替相場、ガソリン価格、政治情勢などいろいろな要因が影響してこようが、実績が予約を上回るよう期待したい。特に千葉県内については、成田、千葉市周辺を除けば、国内客が中心であり、圏央道、アウトレット効果を含め期待できる。

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