わたしの意見-
水野 創

2020東京オリンピック!千葉県も貢献しよう

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」9月12日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 9月8日(日本時間)2020年東京オリンピックが決定した。

 招致成功をうれしく思うとともに、被災後2年半を経て、依然として遅れている東日本大震災被災地の復興が、これを契機に加速するよう、心から願っている。

 国内に人口、財政等多くの長期的課題を抱えるとき、前向きで、元気の出る国際的なプロジェクトに取り組めることは、国民の目を領土等国際的緊張にそらすのに比べ格段に素晴らしい。

 オリンピックに向けたインフラ整備では、千葉県関連でも、成田・羽田空港の能力アップ、圏央道の早期完成、アクセス交通手段の整備などが進むと見られる。東京湾アクアラインの活用だけでなく、千葉港から会場への海上交通も魅力がありそうだ。まとまったばかりの千葉県総合計画の工程表も大幅に繰り上げられることになろう。

 実際、オリンピックは晴海の選手村を中心とした8km圏内の臨海部で多くの競技が行われる。千葉県で競技が行われるわけではないが、千葉県は8km圏とは臨海部で近接しているだけでなく、図のように東京湾全体を含む40km圏の同心円を書いてみると、木更津、東京湾アクアラインを含め海を中心にその近さや交通の便利さが実感できる。

 われわれはそうした立地を生かし、整備されたインフラも活用して、オリンピックの成功に向け、便利な宿泊場所、練習場所の提供など幅広く貢献できると思う。これまで国内からのお客様に比べ見劣りがしていた外国からのお客様との交流もこの機会に積極的に増加させたい。

 「失われた20年」から「日本復活の10年」に気分を変えたい。

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