わたしの意見-
水野 創
企業マインド積極化の勢い
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2月27日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]
今年の「ひまわり定期講演会」は2月24日の千葉会場で終了しました。千葉会場もそれまでの7会場同様、多くの会員の皆様の活気にあふれ、県内各地にアベノミクスの公共投資、円高修正・輸出増加、株高等の効果が浸透していることを改めて実感しました。
今年、毎回の講演の最後は、「来年はより元気な顔でまたお目にかかることを期待しています」と締めくくらせていただきましたが、その可能性は強まっているでしょう。
望まれる2014年度、2015年度の経済をまとめると以下のような姿ではないかと思っています。
(1)海外経済は2014年度、2015年度と回復を続ける。市場・政治の動きにははらはらさせられるが、成長を損なうような極端な混乱は回避される。
(2)国内経済は、個人部門への消費税の影響を海外・公的・民間企業部門がカバーする。海外・民間企業部門は2015年度も回復を持続する。
(3)民間企業部門の業況改善から徐々に個人部門の所得も増加し、2015年度の消費税引き上げ時個人消費への影響が軽減される。
(4)民間企業部門のうち、業況の回復が最も遅れている個人消費関連の中小・零細、卸・小売業の景況感も徐々にプラスに浮上する。
(5)2020年東京オリンピック、パラリンピックへ向けたプロジェクトが本格化し、千葉県でもその効果が実感できる。
この間、物価の上昇は続くものの、上昇幅は民間調査機関の見通し程度にとどまる方が、所得増加の遅れによる影響を軽減し、経済全体のバランスも良いと思います。また、おそらく「このくらいの物価上昇でたくさん」という国民の声が高まるでしょう。
それぞれにリスクはありますが、今の勢いの持続に期待しています。
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