わたしの意見-
水野 創

東日本大震災から3年、千葉県人口は推計3(慎重)の上側に

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」3月6日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 3月11日で東日本大震災から3年が経過します。被害を受けた皆様に改めてお見舞い申し上げるとともに、復旧・復興に向けたその後の努力に心より敬意を表します。

 千葉県の元気の象徴として継続して取り上げている千葉県の人口も、減少から横ばい、増加に転じ2月1日時点では前年比で▲194人、▲0.0%まで回復しています(2月28日発表)。

 私共は、大震災後の2012年10月に千葉県の将来人口推計について①強気(2005年から2010年並の転入増が続く)、②中間(2000年から2010年並の転入増が続く)、③慎重(今後転入増は見込めない)の3つの見通しを発表しましたが、既に③慎重を脱し、②中間との間に来ています。

 また、県内を2013年度入り後を基準に人口増加地域と人口減少地域に分けて推計と比較すると、こうした変化が人口増加地域で生じており、人口減少地域は一貫して推計に沿った動きとなっていることも分かります。

 一方、地価の動きをみると人口増加地域の中でも差があり、新浦安が横ばいに転じたものの、千葉駅前、千葉みなとの2箇所が全国でも6箇所まで減っている下落箇所に残っています。

 大震災からの復興に加え、インフラ整備・プロジェクト進捗、アベノミクス、オリンピック効果など今後の大きな環境変化の中で、それぞれの地域が飛躍に向けどのような取り組みを進めることができるか、私共も皆様と一緒に取り組んでいきたいと思っています。

●当ウェブサイトに記載されているあらゆる内容の著作権は、株式会社ちばぎん総合研究所及び情報提供者に帰属し、いかなる目的であれ無断での複製、転載、転送、改編、修正、追加など一切の行為を禁じます。