わたしの意見-
水野 創

統計・調査に表れる地域の勢い

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」6月6日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 この一週間で多くの経済指標や5月1日現在の千葉県人口が発表された。

 消費者物価の前年比上昇率は県内も全国並みだった。賃金は雇用の増加を勘案しても物価の上昇に追いついていないが、労働需給の基調は崩れておらず、引き続き消費税引き上げの影響を短期で乗り切ることを期待できる内容となっている(図表1)。

 千葉県の人口は、前月比、前年比とも増加した(図表2)。4月中の増加幅(5,950人)は埼玉県(6,491人)に近い水準まで来ている。なお、消費税引き上げに伴う引越し時期の前倒しの影響を考慮して3,4月中合計の増加幅を見ても、5,793人と昨年(3,002人)の2倍近くに達している。

 この間、千葉市中心部の地価はさえない(図表3)。2014年第1四半期の地価LOOKレポートで、東京圏65地点中、下落は千葉市内の2箇所だけになってしまった(八王子が下落から横ばいに上方修正)。全国150地点でも下落は高松、長野と合わせ4箇所である。

 結果を見ながらその都度安堵と落胆を繰り返している。2020年東京オリンピック・パラリンピックの準備も本格化するこれからの数年間で、われわれも地域の魅力を一段と高め、発信していかなくてはならないと思っている。

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