わたしの意見-
水野 創

祝・ちばアクアラインマラソン2014

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」10月23日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 10月19日、「ちばアクアラインマラソン2014」が予定通り開催された。

 2年前の2012年大会に続き今回が2回目だ。強風だとお目当ての海上約10㎞のアクアラインの走行ができないリスクがあるが、前回に続き今回も出走者は「晴れ、17℃、北北西の風3m(アクアライン19日10時現在)」の海上を疾走することが出来た。2週連続の台風接近の影響を免れる「運の強さ」を喜びたい。

 今回は、前回より以下の2点で参加者の魅力を増す大きな工夫がされていた。結果を見ると参加者の増加、完走率の上昇、沿道応援者の増加など、対策の効果が明確に現れている(表)。沿道応援者の35万人(イベント会場を含む)は県内スポーツイベントでは最多ではないか。

 (1)前回は海上を走れない場合は中止としていたが、今回は、海上を走れない場合も距離を短縮して開催することになった。

 (2)日差しや風を遮るもののない長く続く坂道が参加者には厳しく、前回は、完走率が東京マラソンなど他のマラソンに比べ低かった。今回はハーフマラソンを新設し参加者の多様なニーズに対応できるようにした。

 今回はこれ以外にも、前回優勝の埼玉県庁・川内優輝選手のハーフマラソンへの参加など著名アスリートの参加、前回日程が重なったブリヂストンオープンゴルフトーナメントとの重複回避(袖ヶ浦カンツリークラブ。今回は翌週開催)など多くの魅力向上策がとられている。

 今後もさらに運営に工夫を加え、世界に誇る千葉のマラソンとして定着するよう期待している。

 また、今回の成功体験を活かし、2020年東京オリンピック・パラリンピックの開催に向け県内各地で新たな企画に挑戦し「観る、する、支えるスポーツツーリズム」、「スポーツ立県ちば」を一段と盛り上げていけるとよいと思う。

 なお当日は千葉テレビの中継があったが、25日(土)にはTBSの録画放送もある(15時からの予定)。まだ観ていない方は当日の盛り上がりを確認してほしい。

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