わたしの意見-
水野 創

千葉県企業誘致セミナー2015 大阪で感じた千葉の魅力

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2015年10月29日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 今週27日に大阪で開催された標記セミナーのトークセッションに、パネリストの一人として参加した。私は千葉の特徴・魅力を説明する役回りで、私のほか最近千葉県に進出した姫路、京都の2つの企業がパネリストとして千葉の魅力を紹介した。

 進出企業の皆さんが指摘した千葉の魅力は以下の諸点だった。

 ①首都圏の大きな需要が期待できる

 ②交通インフラの整備が進んでいる
―需要の広がりが地域的に「圏央道・東京湾アクアラインで一体となった首都圏全体」になり、また、高齢者の急増による病院や高齢者向け各種施設の増加、外国人客の増加によるホテル需要増加が大きなビジネスチャンスとなっている。
―県民所得ベースで見た首都圏(1都4県)の全国シェアは約35%。

 ③土地が広く、安い(他のコスト増加要因を補い、進出を可能にした)
―地価が安いのは喜んでよいのか微妙だが、関東平野で広大な土地がある一方2極化が進み、人口減少が進む地域の地価水準はこのように評価されるのであろう。神奈川、埼玉との比較はよく行うが、本社のある関西との比較でも安いとのことだった。

 ④良い水がある(業種柄、良い水が十分に使えることが必須条件)

 ⑤良い人材が採用できる(ただし、昨今の状況で採用には苦労している)

 ⑥自治体のサポートが厚い

 因みに今回のパネリストの業種は、ペットボトル飲料製造、ホテル・病院等用リネンサプライ(メンテナンス付リース)。進出地はそれぞれ香取(佐原)、佐倉だった。

 セッションのメインテーマは「交通アクセスの整備が進む千葉の魅力」だったが、進出企業からは上記のとおり、それ以外の理由も指摘され首都圏以外から見た首都圏、その一角を占める千葉県の持つ魅力の多様さを改めて感じた。

 もちろん要望もあったが、今後の地方創生に生かして行きたい。

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