わたしの意見-
水野 創

地域経済の元気な面にも注目

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2016年4月14日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 市場では大荒れが続いている(表)。14日からワシントンで開かれるG20財務相・中央銀行総裁会議も材料に今後も振れが大きな状況が続くだろう。

 12日には衆議院の補欠選挙が告示され、その帰趨が7月の衆参同日選、その理屈付けとなる消費税率の10%への引き上げ延期と絡めて報道されるなど、政治が先行き不透明感を加速させている。

 こうした中にあって、首都圏経済は、業種別・規模別に大きなばらつきが生じているが、人口流入、外国人客増加、関連するインフラ・宿泊・小売りなどの投資と雇用増加、2020年東京オリンピック・パラリンピックの準備本格化、不動産価格上昇範囲の拡大など好材料も多い。

 また、県内経営者のイノベーションに対する意欲は、これまでのアベノミクスの蓄積もあって高まっており、そのことは最近発表された、「千葉県優秀企業経営者・ベンチャー企業経営者表彰」の受賞理由の幅の広さ(地方創生、独自技術による付加価値向上、小売販売力の強化、ダイバーシティ経営など)、「ひまわりベンチャー育成基金 助成金交付先数」の増加(今回は5先)などにも感じられる。

 環境全体は厳しいが、地域の特色を生かした前向きな動きが続くよう期待している。

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