わたしの意見-
水野 創

農業はもっと儲かる!「ちばぎん総研アグリビジネススクール」基礎コース・プレ開講終了

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2016年4月27日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 12月に開講した標記セミナーが昨日(4月26日)終了した。

 このセミナーは、収益力ある農業事業者育成をめざし今回初めて開催したものだが、本開講に向け確かな手ごたえを感じることができた。参加、協力していただいた皆様に心から感謝したい。

 定員一杯の受講者の皆様には、当初から考えていた農業後継者の皆様だけでなく新たに農業に挑戦している若い皆様の姿も目立った。多くが20代、30代で、私どもが企業経営者・後継者を対象に行っている「次世代リーダー育成のためのちばぎん総研ビジネススクール」受講者に比べ一段と若く、ベンチャー企業経営者の意気込みを強く感じた。最近よく言われる「草食系」とは全く異なる人たちのようだ。また、農業参入を目指す異業種企業からの受講もあり、企業のこの分野への関心の強さも確認できた。

 農閑期、農業が盛んな香取市で、日中の作業終了後の18:30開講という、これまでのビジネススクールとは異なる運営について多くの受講者から評価する声をいただいたが、これ以外の方法でより多くの皆様に受講の機会を増やせないか今後検討していきたい。

 千葉県の2015年の販売農家数は44千戸と5年で1万戸づつ減り続けている(2010年54千戸、2005年63千戸。表1)。また、2014年全国4位となった農業産出額は4,151億円と2005年(4,161億円)をやや下回り、北海道、茨城県、鹿児島県の他の上位道県が10年前を上回っているのに比べ見劣りがしている(表2)。

 農業は地域を担う産業の一つであり、もっと儲かる農業にしてこれを担う人材、事業者を呼び込むことが地域にとって重要な課題である。

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