わたしの意見-
水野 創

地域により大きく異なる街中居住(千葉、船橋)  

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2017年8月24日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 千葉市の策定した「千葉駅周辺の活性化グランドデザイン」では、千葉駅東口の西銀座商店街の外側に都心居住を推進する地域を想定している。賑わいの拠点となる中央公園を中心に、千葉神社・通町公園、きぼーる、千葉中央駅、栄町などを含む地域である。

 それでは、そうした地域(中央、栄町、院内1丁目、本千葉町)にどのくらいの人が住んでいるのか。最近のデータ(2017年6月)では4千人程度とみられ、ほぼ同じ面積である海側のいわゆる「裏チバ」(新町、新田町、新宿)の8千人より少なく、千葉公園側(弁天)の4千人強とほぼ同水準となる。パルコ、三越の閉店後、人通りの減少が目立つ理由の一つであろう。

 駅周辺の人口の違いは、以前から駅周辺の居住系再開発を推進し、県内でも活気のある地域の一つである船橋駅周辺と比較すると一層明確になる。駅周辺を住所ごとの人口で色分けすると、船橋駅周辺では2千人以上の黒が目立つのに対し千葉駅周辺は白っぽい感じになる、因みに船橋駅は山側、海側それぞれに同程度の面積で8千人から1万人の人口を擁している。

 幸い、パルコの跡地には20階建て複合ビルが計画されており、その成功をきっかけに千葉駅周辺の都心居住に弾みがつくよう期待したい。

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