わたしの意見-
水野 創

2018年も政治の年  

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2017年12月27日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 あと数日で2017年を終え、2018年を迎えます。本年のビジネスレターは今回で最後の予定です。この一年の皆様のご支援に感謝し、心よりお礼申し上げます。

 2017年は政治の年だった。

 【世界】昨年の英国、米国の投票結果とその余震で揺れ、力による現状変更や自国民を殺すことを厭わない複数の指導者の存在で、緊張は高まった。わが国が実際に戦乱に巻き込まれることはないだろうが、その体制は2018年も継続する。
こうした政治動向に対し、2017年世界経済は年初の想定に比べ世界各地で回復のスピードを速め、国際機関の見通しによれば、回復の流れは2018年も続く。

 【日本】小池知事の乱が自壊し、与党が総選挙後も憲法改正を発議できる状況が継続することとなった。当面、これを中心とした思惑が全体の動きを左右することになるのは避けられない。2017年は年末近くのビットコインの乱高下を除けば市場も大きな波乱はなく、わが国企業にとっては居心地の良い環境だった。内外金融政策の差や思惑から市場の変動幅は2017年より拡大するだろうが、世界景気回復継続の下でわが国経済も回復が続き、緊急に政策発動が必要になる可能性は低い。

 【千葉・首都圏】千葉県・首都圏では、人口増加が継続するとともに、圏央道、外環道、北千葉道路、首都圏空港など交通インフラの機能強化やそれを睨んだプロジェクトが目に見える形で進み、ここに来て2020オリパラ準備も本格化してくるなど追い風が強まっている。地方創生の成功事例も見え始め将来に期待できる状況だ。

 2019年以降の2020オリパラ施設整備のピーク越え、消費税率引き上げに備え、2018年はイノベーション推進、体力強化の年にしたい。

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