わたしの意見-
水野 創

期待が膨らむ「柏駅周辺基本構想」

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2018年8月9日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 

 「Kashiwa Central Grand Design―柏駅周辺基本構想―(グランドデザイン)」の発表会が開催された(7月22日、「アーバンデザインカイギ#3」)。

 弊社からも調査部が聴きに行き「事業者、地権者の参加が多く、会場は熱気にあふれていた」との報告を受けた。そごう柏店の撤退、つくばエクスプレス、北総線沿線開発による商圏縮小等による危機感の強さの表れだと思う。

 今回の構想の特徴は以下の諸点だ。

 ①対象範囲を駅から抵抗なく歩ける範囲としたこと(概ね500m圏。「柏セントラル」と命名)。先行してグランドデザインが公表されている千葉駅と比べると、そのコンパクトさは明確になる。

 ②目標年次を20年後の2040年としたうえで、数値目標を明記したこと。数値目標を見ると、類似する駅前として乗降客数同規模の吉祥寺を意識しているようだ。

 ③にぎわいの核の一つに、音楽、美術等従来から実績のある市民活動をあげていること。

 ④関係者により「一般社団法人柏アーバンデザインセンター」が組織され、「公・民・学」連携の検討を進めていること。

 関係者の努力により、早期に次の展開につながるよう期待している。



(図表3)千葉駅を中心とした圏域(半径500m、1km)


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