わたしの意見-
水野 創

2019年の夢―2020大統領選挙を前に大人しくするトランプ大統領

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2018年12月27日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 あと数日で2018年を終え、2019年を迎えます。本年のビジネスレターは今回で最後となります。この一年の皆様のご支援に感謝し、心よりお礼申し上げます。

 2018年はトランプ大統領のおかげで年初の期待とはかけ離れた一年となりました。

 2019年についても期待より不安が先に立つ年の瀬ですが、来年に向け良い夢を見ました。

 ①トランプ大統領は、12月のFRBの政策決定に口出ししたことで市場の大きな動揺を招いたことを教訓に、さすがに暫くの間は大人しくする。その結果、大統領と世界経済に対する不信・不安が和らぎ、市場・政策の安定性が実現、景気回復の本来の流れに復帰する。この間、中国、北朝鮮も本音はともかく表面上は大統領を刺激しないような作戦をとる。

 ②英国はEUからの離脱を撤回し、これを契機にポピュリズムの動きもやや沈静化する。

 ③統一地方選、参議院選挙を控えた安倍内閣は、市場の動揺、先行き不安感の深刻化を眺め、早いタイミングで消費税率引き上げの延期と引き上げ対策のうち国土強靭化対策の集中実施を打ち出す。その結果、日本経済は政府経済見通しに沿った高めの成長を実現する。

 ④首都圏経済は人口流入が続くほか、内外からの観光客も増加し、さらに2020オリパラの機運も盛り上がって勢いを増す。千葉県では、各地で地方創生の取組みが成果に結びつくほか、千葉駅、柏駅等百貨店が撤退した都市部でも再開発や新たなにぎわいの創造が進む。

 夢が正夢になるかはともかく2019年が皆様にとって良い年となるよう願っています。


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