わたしの意見-
水野 創

2020オリパラ成功まで500日

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2019年3月20日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 一昨日(18日)、「あと500日!オール千葉で応援しよう!」フォーラムが開催された。

 今回のフォーラムでは千葉県が新デザインの「スポーツ応援チーバくん」をお披露目し、「みんなで応援!千葉県経済団体協議会」が機運醸成のために展開する「千葉県内をスポーツ応援チーバくんと県内開催競技のチーバくんで一杯にする運動」を紹介した。

 さらに、今回のフォーラムでは印象に残る事例発表があったので紹介したい。

 第一は、発表者に中学生(昭和学院中学校。市川市)、高校生(県立幕張総合高等学校。千葉市)と次世代を担う若者が選ばれ、両校の放送部が作成した、パラ競技のゴールボール、車いすフェンシングのみずみずしい紹介映像を披露したことである。こうした人材が将来も千葉で活躍できる環境を整えられるとよいと思った。

 第二に、大学生(帝京平成大学。市原市(千葉キャンパス))による車いすフェンシングの競技運営ボランティア参加事例の紹介があったことである。各競技大会をオリパラ後も継続して千葉にお迎えするためには、大会ボランティアや都市ボランティアに加え個別の競技の運営に熟知したボランティアを別途育成・組織化していく必要があることを知るとともに、既にそれに取り組んでいる若者がいることを頼もしく感じた。参加者の輪が広がることを期待したい。

 第三に、経済界からは、上記機運醸成だけでなく、千葉駅前中心市街地を含む県内各地への賑わいの波及とインバウンドのお客様のおもてなし、さらに切手を使ったアート作品作成など、「会場の満席でのおもてなし」前後の開催効果波及についても紹介された。

 2019年度には、幕張メッセでも、実際にお客様をお迎えする1年までのテスト大会がいくつか計画されている。その機会を活用して、大会運営だけでなく、大会会場(幕張メッセ、一宮町)と最寄り駅との動線、周辺地域への回遊まで含むオリパラ効果全体について現状と課題をしっかり把握して、2020年の本番の成功に結び付けたい。

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