わたしの意見-
水野 創

多様な外国人働き手―相手の立場に応じた対応を~働き方改革・外国人活用セミナーから~

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2019年11月1日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 外国人材への期待が高まっている中、標記セミナー(10/29、千葉銀行との共催)のパネル「外国人材の活用を進めるうえで必要なこと、多文化共生社会の実現に向けて」で進行を担当した。

 外国人労働者と一言でいっても、在留資格別には、留学、技能実習、永住者、技術・人文知識・国際業務、配偶者等、定住者など多様である。

 ここ数年では、このうち、留学、技能実習で増加の半数を占め、永住者と一般的な就労ビザ「技術・人文知識・国際業務」がこれに次ぐ。構成比の変化も大きい。

パネルでは、実際に外国人とかかわりを持つ立場から多くの情報が提供された。

 ・日本語の能力については、技能実習は働きながら日本語を学ぶ、技術・人文知識・国際業務は日本語で仕事ができる人が多い。

 ・気持ちの持ち方について、「技能実習生には帰国後社長を目指せと指導」の一方、「在日ブラジル人一世はブラジル国籍でも日本人と同じ気持ちで災害地のボランティアに参加」の例も。

 ・どんな相手でも母国語で話しかけられてうれしくない人はいない。

 ・アジア人の働き手が急増する状況の下で、グローバルな獲得競争も強まっている。チャンスを生かし選ばれる国になるよう、相手の立場に応じた対応が求められる。

 ・2020オリパラでふれあう機会は増加している。待ったなしだ。

 こうした現場感覚を大切にして、今日から努力したいと感じた。

 本セミナーはマネジメントスクエアに掲載予定です(掲載月未定)。

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