わたしの意見-
水野 創

北千葉道路2029年3月末開通に向け高まる期待

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年2月14日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  先週は「ひまわり定期講演会・成田会場」のほか、「北千葉道路建設促進期成同盟」主催の「北千葉道路建設促進 特別講演会」で「北千葉道路が創り出す地域の未来、事業着手に向けた手続きが進行中」と題してお話しさせていただいた(6日)。

 北千葉道路は成田空港と外環道、成田市と市川市を最短で直結する。沿線7市は①県全体を上回る勢いで人口増加が続き、②企業立地も活発なほか、③成田空港の機能強化のスケジュールも固まるなど、道路完成・開通への期待はこれまで以上に高まっている。

 道路の完成・開通までには、大きく分けて、「都市計画、環境影響評価」と「事業実施」の2つの過程があり、北千葉道路43Kmのうちこれから取り組む市川市・船橋市間15Kmについては、2018年から、「都市計画、環境影響評価」が進行しているところだ。

 今回の講演では、期待の高まりに応え、北千葉道路は成田空港の第3滑走路が完成する2029年3月末までには完成・開通したいと訴えた。先行する成田寄りの工事では前者に3年、後者に14年かかっている。前者を円滑に終えるとともに、後者を大幅に短縮する必要がある。

 プロジェクトの発端は1969年(市川市・印旛村間の都市計画決定)、期成同盟の発足は1991年に遡る。皆さんの長年の熱意に敬意を表するとともに、今後も関係者・地域が実現に向け一致協力し、外環道での知見やi-Construction(アイ・コンストラクション)など最新の技術革新の成果を十二分に織り込むことで一日も早い開通が実現されるよう願っている。

 

(図表1)北千葉道路の位置図

  

 

  

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