わたしの意見-
水野 創

週末に急変、千葉県の地域別感染状況 北海道の感染者数減少は外出自粛要請後4週間目

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年4月1日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  千葉県の感染状況について、先週末までは、東京都に近い地域から徐々に拡大していると考えていた。しかし、週末の、東庄町での集団感染と4市への感染拡大で認識は一変した。

 危険な場所は都内・近郊だけでないことが示され、周囲の自治体に発生がなく安全に見える場所でも、一人が対応を誤ると、いつ飛び火するかわからない状況だったのだ。

 拡大を防ぐためには、「うつらない」だけでなく「うつさない」ことも徹底する必要がある。感染リスクの高い場所に近づかないだけでなく、せき、発熱など少しでも自覚症状があれば外出しないことが強く求められる。企業、学校も休みやすい環境を整えないとリスクを高める。

 現状では先が見えないという声も聞くが、雪まつり(大通公園2月4~11日)後の発生急増を受け、2月28日に「緊急事態宣言」と「週末の外出中止要請」を出した北海道では、4週間目(3月20~26日)に新規発生が低下した。

 人口、タイミングなどが異なる首都圏で、いつと時期は示せないが、一日も早い成果確認を目指し、努力を全員で続けたい。正確・十分な情報提供のほか、現金給付制度など早急な体制整備も願いたい。

 

(図表2)コロナウイルス感染患者の発生状況

   (3月26日現在)                (3月29日現在)

(出所)千葉県HP「新型コロナウイルス感染症・患者の発生状況」よりちばぎん総研作成

 

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