わたしの意見-
水野 創

緊急事態宣言 現在の感染者増加は2週間前の行動の反映たじろがず、2週間後を楽しみに全員で頑張ろう

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年4月9日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  緊急事態宣言が発令された。千葉県の感染も引き続き拡大し、現在まだ感染者の発生していない自治体でも警戒はおこたれない。

 一方で、現在の感染者数増加は、2週間程度前、3月20~22日の3連休前後の行動の結果だ。専門家会議の「状況分析・提言」発表(19日)後、学校や遊園地の再開、大規模イベント実施などゆるみが生じた。

 大学生の卒業海外旅行、春休みの帰省、年度末に向けた送別会等のこの季節特有の動きも感染拡大を拍車した。

 検査数も増加している。これだけの要因があれば、増加は当然だ。

 増加要因に対しては逐次対策、注意喚起がなされた。千葉商工会議所の緊急調査で、マイナスの影響を受けている企業の13.7%が3月の売上高減少率50%以上と影響も大きいが、今週末以降、4月入り後の行動が反映されれば新規感染者数に変化が見えてくることが期待される。地域毎の特徴や感染経路の分析も踏まえた、機動的かつ柔軟に追加の対策・行動指針も示されるだろう。

 「接触8割減」を目指す緊急事態宣言の行動が反映される2週間後、新規感染者の減少という形で全国民の「うつらない」、「うつさない」努力が報われるよう願っている。

 各種支援策も駆使し頑張り抜きたい。

 

(図表1)コロナウイルス感染感染患者の発生状況

                   3月29日現在            4月8日現在

 

  

                                       

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