わたしの意見-
水野 創

緊急事態宣言延長で定着する変化

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年5月1日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  緊急事態宣言から3週間が経過し、宣言後の我々の行動の成績が明らかになった(図表1)。一定の成果は見えるが、全国の新規感染者は3月の3連休の引緩み前の1日平均50人程度には戻っておらず、北海道の急増など地域差も大きい。「非常事態宣言」継続は仕方ないだろう。それぞれの最前線で頑張っておられる皆様にあらためて感謝したい。

 千葉県内も全国の縮図だ(図表2)。4月10日以降新規感染者ゼロの先が半数近くある一方、当社のある千葉市は高止まりしている。感染防止の徹底と医療体制の整備で一日も早く「安心・安全・快適・便利」のブランド力を取り戻したい。

 この間、「非常事態宣言」の長期化とともに、家庭・職場における日々の変化に対する意識も、一時的なものでなく、恒常的なものに代わってくるだろう。

 ①人生100年時代→今日までできたことが明日もできるとは限らない。
 ②接触→非接触
 ③東京一極集中→分散、田舎生活
 ④専門技術・知見の再評価→健康・医療・介護等の価格・供給変化

 

 会員の皆様と(電話やメールで)意見交換させていただくと、変化に応じ、そして変化を促す新しいアイディアに満ちている。そうしたアイディアが、ICT,AI,ロボットといった技術や交通インフラ等地域の環境整備と結合して画期的な新商品やサービスにつながっていくと確信している。元の暮らしに戻ることはないと思う。

 

 (図表2)千葉県の感染者発生状況

 3/20~4/9                    4/10~4/29

  

 (出所)千葉県HP「新型コロナウイルス感染症・患者の発生状況」
 千葉日報「県内市町村別の感染者数」をもとに㈱ちばぎん総合研究所が作成

 

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