わたしの意見-
水野 創

感染拡大の同時・先行指標

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年5月14日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

 緊急事態宣言の一部が解除される。基準も示された。

 本件についてもどかしいのは、2週間前の状況を示す新規感染者数で現在、将来の方針を決めなくてはならないことだ。

 第2波襲来対策を講じるには手遅れとなるおそれもある。

 これまでの感染拡大の経験から関連指標やイベントを、 「侵入(移動)」、「感染(3密)」、「拡大加速」、「設備・知見不足」、「家庭内」の5つの分野に整理したのが表だ。

 改めて、①3月末から4月上旬にかけての新規感染者ピーク時には多くの要因が重なっていたこと、②一人から多数に感染するルートが数多くあること、③第2波以降の規模を探るにも多くの要因について考慮が必要なことが分かる。

 感染終息と社会・経済活動継続の2兎を追う作戦を続ける以上、今後、検査の充実による感染状況の把握や各種移動・位置情報、店舗再開状況等必要な情報を集約し、活用しながら、日本全体で、最新状況・予測をもとに「注意報・警報」、「緊急事態宣言」、「解除」の組み合わせで第2波以降を小波にとどめる挑戦を続けることが必要となる。

 体制が整うまで、皆で頑張りたい。

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