わたしの意見-
水野 創

東京都と千葉県、新規感染者数大差の3要因

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年6月5日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役社長]

  緊急事態宣言解除後2週目後半まで、東京都と千葉県の新規感染者数に差がついた(表1)。

 この1週間の新規感染者が実際に感染した5月18日からの週は、GW中の自粛疲れの反動と首都圏等を除く緊急事態宣言解除によるゆるみが首都圏全体に広がった時期だ(表2)。

 こうした中、新規感染者数に大きな差が生じている理由として以下の諸点が考えられる。

 ①地域内の潜在的な陽性者数の差(表1で東京都は最低が2人、千葉県は5日連続0)。
 ②接待を伴う飲食に代表される感染拡大加速要因を我慢できない生活様式の根強さ。
 ③院内感染、校内感染などの集団感染への防御力の差。

 

 東京都は2日にアラートを発動したが、発動するならゆるみが生じ始めた時期だ。そこで感染加速の抑制を訴え、集団感染防御策を強化しないと後手に回る。人の動きが一段と加速した5月後半、6月入り後、東京都は増加リスクを抱えたままだったことになる。

 千葉県はこれまでのところ、相対的に安定した状況にあるが、6月19日以降は県境を越える人の動きがさらに増加し、上記要因①による県内の潜在的な陽性者数も増加する可能性がある。

 

 せっかく再開した経済活動を逆戻りさせないためにも、上記②、③で東京都の二の舞を避けたい。常に2週間後の結果を想定しながら行動することも大切だ。

 

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