わたしの意見-
水野 創

コロナで変化が加速している 千葉商工会議所セミナー「コロナと新しい街づくり」

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年9月1日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

  先週、標記セミナーが、千葉商工会議所初のオンラインパネルディスカッション・ライブ配信で開催され司会を担当した(26日)。

 本セミナーは、千葉駅周辺の中心市街地を、中央区役所の移転・千葉市美術館の拡張やオリパラ開催による内外からのお客様の増加・共生社会の推進等の環境変化を機に、新しい文化を創造しつつ活性化したいという思いで、2018年から毎年1回開催してきた(表)。

 3回目となる今回は当初3月の開催予定がコロナの影響で見送られたが、コロナ禍の地域の状況、将来への展望等をなるたけ早く共有したいという関係者の熱意で、今回、オンライン・ライブ配信に挑戦する形で実現した。司会をしての感想は以下のとおりである。

 ①コロナ下での経済活性化を早めるためには、飛沫・接触・エアロゾル等感染リスクをできるだけ小さくするための最新・正確な知識の共有と実践が不可欠なこと。

 ②オリパラ準備に注力していた昨年のセミナーに比べ「イベント」だけでなく「まちなか居住」への関心が強かったこと。安心・安全、ネット環境、駐車場等の課題と取組みと共に、新しい住民を含む新しい祭り等の必要性も指摘された。

 ③リモートワーク、美術館、各種イベント等でICTの活用が加速し、この面でも新しい街の姿・人の流れが期待できそうなこと。

 ④パネリスト、フロア参加の皆さんから歴史・新旧それぞれの文化・個店の魅力等を発揮して県都千葉の目指す方向性が示されたこと。

 パネル会場では、機器のトラブルもなく、時間通りにセミナーを終了でき、初めての試みへの達成感もあったが、後で聞くと、一部で音声の聞き取りにくさや画面の乱れ等がありご苦労をおかけしていた。そうした中で基調講演を含め2時間の長丁場に最後までご参加いただいた皆様に感謝するとともに、関係者と共に問題を解明し、今後に活かさなくてはと思った。

 

なお、本セミナーの概要はマネジメントスクエア11月号に掲載予定です。また、当日の資料は、千葉商工会議所HP(https://www.chiba-cci.or.jp/2020/08/bukaigoudou-seminar0826/)に掲載されています。

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