わたしの意見-
水野 創

首都圏の「住民に愛されている街(駅)Top100」 「住みたい街」と異なる顔ぶれ

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年12月4日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

 リクルート社の住宅情報誌「SUUMO新築マンション首都圏版」11/24号に標記ランキングが掲載されている(表1,2)。

 従来からの「住みたい街」と異なり、今年初めての調査だ(調査時点は本年1月)。

 コロナ禍でリモート勤務・在宅勤務が広がり、住民の「住む街」との関わりが増す中で、30万人の回答に基づく「愛されている街」の調査結果は、今後のまちづくりの参考になる。

 ①上位は神奈川県、東京都が独占。100位以内で見ても、東京都以外は神奈川県13、千葉県2のみ。

 ②上位の回答者数は二桁。住みたい街と異なり、規模・便利さだけでない駅周辺の住民が共有できる特徴的な資源・資産・文化などがあるのだろう。

 ③千葉県内のTop100入りは新浦安、舞浜。新浦安の回答者数1,062はTop100の中で最多。多くの回答者が平均して高い評価をしていることになる。なお、住みたい街4位の大宮は回答者数2,127でTop100圏外。埼玉県内でも15位にとどまる。

 ④千葉県と埼玉県の評価は、人口や地価の順位とは逆転している。

 従来の「安心・安全・快適・便利」や「まち・ひと・しごと」と共に、「愛される街」もキーワードにしたい。

 コロナ禍本格化後の来年の調査結果も楽しみだ。

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