わたしの意見-
水野 創
首都圏「住民に愛されている街(駅)」―同規模比較
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年12月7日号に掲載)
水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]
リクルート社の住宅情報誌「SUUMO新築マンション首都圏版」11/24号の標記ランキングでは、規模の小さく個性ある街が上位を占めた。
図では1都3県のTop20までを横軸に回答者数、縦軸に偏差値を取って配置している(図表1)。
回答者数が増えれば好みも多様になり評価が割れるので、同規模でも比較してみよう(図表2)。
①回答者数500前後では、偏差値60台の4駅(舞浜、海浜幕張、センター北、センター南)と同50台の5駅(検見川浜、千葉ニュータウン中央、鎌取、本川越、与野)がTop20入り。
②回答者数1,000前後でも、同60台(新浦安、浦安、たまプラーザ、辻堂)、50台(さいたま新都心、北浦和、武蔵浦和、川越)に4駅ずつ。
③回答者数1,500前後は浦和、2,000前後では大宮のみ。
規模の大きい街で高偏差値の街は、交通の利便さに加え生活環境も整っている、計画的に開発(再開発)された街で共通するようだ。これらは街のブランドにもつながっているのだろう。
一方で、図表を見ていると千葉県と埼玉県は、規模が小さな街の住民が、今後、固有の突出した文化、資産、資源等を創出することにより、愛されている街としての順位を上げ、また、愛する人を増やす可能性も感じる。
今後の街づくりに期待しよう。
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