わたしの意見-
水野 創

冬場のコロナ:引き続き地域により差

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2020年12月22日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

  新規感染者の急増・医療体制ひっ迫で年末年始のGoToトラベル停止に追い込まれている。新規感染者について地域の現状を確認しておきたい(図表1)。

 ①直近3週間の新規感染者50人以上の自治体が東京都近接自治体を中心に増加、ゼロの自治体は前3週間の17から11に減少(図表2)。

 ②首都圏1都3県の人口10万人当たり新規感染者数を比較すると千葉県は最少で、他都県との差も拡大(図表3)。

 ③人口10万人当たり新規感染者数が県平均を上回る自治体数は減少傾向で、今回は2割弱の9自治体に止まる。各時期を通し県平均を上回る自治体は、東京都に近接し人口の多い船橋、松戸、市川の3自治体(図表4)。

 

 人の移動に伴って感染者発生地域は拡大しているが、地域全体で急増しているわけではない。浮足立たず地域の状況に即した対応をとるとともに、引き続き、3密を避け、手洗いうがいを徹底しよう。

 暖かくなれば季節的な落ち着きも期待できる。

 3月以降に予定されている「いちはらアート×ミックス」など多くのイベントの成功による、台風・コロナ禍からの復興加速を目指し、協力してこの増加局面を乗り切りたい。

 

 

 

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