わたしの意見-
水野 創

コロナ禍の先 千葉県人口は7か月ぶりに増加(11月中)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年1月4日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

 新年おめでとうございます。本年もよろしくお願いいたします。コロナ禍の拡大で厳しい年明けですが、年初の話題は将来に向け元気づけられる千葉県の人口についてです。

 11月中の千葉県人口は、前月比+1,195人と4月中以来7か月ぶりに増加しました。12月1日現在の人口は6,281,892人、前年比+2,718人で前月(同+733人)から増加幅を拡大しています(12月25日発表。図表1)。

 11月中の前月比増加要因は以下の通り外国人の転入増加が主因でしたが、日本人の転入も続いています(図表2)。

 ①人口動態内訳で前月比最も増加しているのは、外国人の県外からの転入。転出も増加しているが転入の増加が上回る。

 ②日本人の県外からの転入超も続いている。

 ③ただし、日本人の自然減は確実に増加し、社会増を上回る水準。

 外国人の人口動態は、入国制限の緩和による入国者数の増加と方向を一にしています(図表3)。

 新型コロナウイルス変異種の発生による入国制限の再強化など当面の振れは避けられないにしても、数年単位で見れば海外との交流は必ず復活します。その時に、千葉県は日本人、外国人とも人が集まる場所であることを示していると思います。若い世代の転入が進めば、自然減の圧力も緩和されるでしょう。

 多くの人に選択される地域の魅力を信じ、足元の困難に挑戦していきたいと感じました。

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