わたしの意見-
水野 創

緊急事態宣言後も厳しい―千葉県新規感染者

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年1月20日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

 GoToトラベルの停止、大みそかの終夜運転取りやめ、分散型初詣・初売り、正月3が日の連休から2週間たった。しかし千葉県の新規感染者数は高水準で県内全域への拡大も目立っている(図表1)。

 最新の千葉県の新規感染状況を確認し、今後の行動の参考に供したい。

 ①千葉県の人口10万人当たりの新規感染者数は顕著に増加。最近では埼玉県を上回っている(図表2)。

 ②地方部を含め、人口10万人当たりの新規感染者数が県内平均を上回る自治体数も増加(図表3)。

 ③県内自治体で最近3週間の新規感染者ゼロの自治体は1自治体まで減少(図表4)。

 ④高水準の新規感染の背景には、検査数の増加だけでなく陽性率の急上昇も。最近の陽性率は東京都に近い水準(図表5)。

 東京都のような一日に2,000人以上の新規感染によるショックがなかった分、外出の抑制度合いも弱いのかもしれない。

 当分寒さは続く。その後、ワクチン接種が開始されるとしても謝恩会、卒業式、入社式・入学式、異動・引越し、お花見等、一年の中でも行事の多い季節と重なる。オリパラはその先だ。

 自粛疲れ・慣れに注意しつつ、ウイルスとの共存社会での生活リズムを身につけていかなくてはならない。

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