わたしの意見-
水野 創

オリ・パラ成功に向け、あと3か月!

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年4月8日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

 聖火リレーが始まっている。組織委員会が示した感染防止対策の徹底により、感染拡大を招くことなく聖火リレーを確実に進めることが、大会推進の第一歩だ(表)。


 本番時の観客について、海外客受け入れ断念は3月に決定済みだが、4月には国内客を含む方針が決まる。


 安全・安心な大会に向け選手等が守るべきルール、各個人の責任等については「プレイブック」としてまとめられ、テストイベント等の結果も踏まえ、今後、最終版にレベルアップされていく。


 これらの環境変化では大会成功の条件も当然変わってくる。


 ①当初必須だった「チケット完売、満席の会場」は実現不可能になり、開催地の経済的効果も小さくなる。関連イベントを含めいかに開催地効果を高めるかが課題だ。


 ②一方で、厳しい条件の下でも会場・ホストタウン等関係各地で選手・お客様の満足度を高め、今後リピーターとなっていただき、共生社会を実現する、ボランティア組織・体制を今後に活かすことは引き続きの課題だ。因みに、県ではホストタウンとなっているオランダの事前キャンプに向け「ちば・オランダサポーター」を募集している。


 ③さらに、「プレイブック」や蓄積した各種知見をコロナ禍後の新しい生活様式に組み込み、今後の復興や地方創生に活かすことも新しい成功条件となろう。

 本番までの期間がわずかになり、大会開催に反対、懐疑的な見方もある。北朝鮮が不参加を表明した。こうした中での開催地にいる私たちが、それぞれの立場でいかに課題に取り組むか、チケット追加発売の有無等今後の推移も見ながら再確認することが求められていると思う。

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