わたしの意見-
水野 創

GW本番、感染防止の徹底を

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年4月30日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

 まん延防止等重点措置の県内対象区域が当初(20日)の5市から28日には12市に拡大された。また、1都3県の知事は、28日、「大型連休中のステイホーム徹底」を呼びかけた。

 ただ、GW初日の29日の首都圏の人出は、今次緊急事態宣言前や一昨年比では減少しているが、雨模様にもかかわらず前年比では増加しているようだ。①自粛疲れ、②関西に比べ弱い危機感、③マイクロツーリズムの浸透などを考えると、この傾向は来週まで続く可能性が強い。

 千葉県の新規感染状況を確認しておこう。

 首都圏1都3県、千葉県内自治体別の人口10万人あたりの新規感染者数を、前回緊急事態宣言解除後の3月24日までと4月21日までで比べると、「努力の成果」と「まん延防止等対象区域以外での感染拡大リスク」が感じられる。

 首都圏の中で千葉県は相対的に感染拡大が抑制されている(表1)。千葉県内の自治体別にみても、自治体名の変化はあるが、区分ごとの自治体数はほぼ横ばいを維持している(表2、3)。ステージ4相当は長南町、ステージ3相当の自治体も都市部だけでなく地方部でも存在。都市部でも市川市、松戸市など改善している自治体がある一方、いすみ市、旭市など地方部でも悪化している。

 変異株の拡大も指摘されている。三密防止、マスク・手洗いの徹底等これまで以上に感染防止策を徹底することで、GWを、そしてワクチン浸透までを乗り切りたい。

(注1)短期的な振れをならすため、3週間合計の感染者数から1週間あたりを算出。人口は神奈川県のみ20年9月1日時点、ほかは21年3月1日時点。

(注2)表2~3:県外・海外居住者・居住不明者は含まない。

(出所)表1:厚生労働省、千葉県毎月常住人口調査、 東京都人口推計、神奈川県人口統計調査、埼玉県推計人口/表2~3:千葉日報、千葉県毎月常住人口調査

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