わたしの意見-
水野 創

祝・千葉ジェッツ優勝

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

(「(株)ちばぎん総研BusinessLetter」2021年6月11日号に掲載)

水野 創[ちばぎん総合研究所取締役会長]

  千葉ジェッツふなばしが2020-21シーズンB.LEAGUE(Bリーグ)で待ちに待った初優勝(1日)。

 同社とは、マネジメントスクエア2019年1,2月号掲載「創立30周年記念座談会・未来への展望」に島田社長(当時)の登壇をお願いしたり、同社の千葉県に対する経済波及効果の推計を行ったりとご縁が深く、大変うれしく連覇を願っている。

 その経済波及効果の推計値は、2015-16シーズンの9億円から16-17シーズンには15億円、17-18シーズンには18億円と大幅に増加している。

 千葉ジェッツふなばしが、工夫を凝らしたファンサービスでBリーグの中でも高い集客力を持ち、入場者を増やしてきたことがその背景にあるが、本拠地「船橋アリーナ」の収容能力が1試合5,000人なのでその後入場者数は横ばいになっている(図表1,2)。

 現在、南船橋で計画が進んでいる収容能力1万人規模の新アリーナの実現を強く期待したい。座談会時にも話題となったが、入場者数の増加は、周辺での飲食、泊りで応援に来る他チームの応援団の宿泊の増加にもつながる。南船橋は飲食店も多く湾岸地域のホテルのアクセスも良いので、飲食・宿泊需要の県外流出を抑え、この点でも波及の拡大が期待できる。Bリーグ開催日以外のスポーツ、音楽、イベント等の誘致により新アリーナの稼働率向上を図ることができれば、効果はさらに大きくなろう。

 県内では多くのプロスポーツチームが活躍している(図表3)。オリ・パラ開催に向け蓄積してきた、コロナ禍で安心・安全にイベントを開催するための知見を今後に生かし、文化による県内経済の一層の発展を期待したい。

 

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